Mai通信

いつもと変わらない朝が来ること

2017-03-06

先月。
私のSNSで皆様にも可愛がっていただいている愛犬アーシュが、突然てんかんの発作を起こし、泡を吹いて倒れました。

今年1月28日に10歳の誕生日を迎えたばかりの出来事で、いつもと変わらず元気にしていたのに本当に突然のことでびっくりしました。

私がその場にいたのが不幸中の幸いで、すぐに病院に担ぎ込み処置していただき、
その後の検査などもスムーズに進み、MRI検査の結果、脳梗塞であったことが判明しました。

6歳の時に気管虚脱の手術、
昨年末9歳で両ひざの関節の手術と、小さな体で大きな手術を二度も受けて、その度に強靭な精神力で見事に復活してきたアーシュ。

一昨年の犬ドックでは心臓僧帽弁閉塞不全の所見もあり、
今年2月には心臓の精密検査を受ける予約をしていた矢先に起こった今回の発作。

その日、部屋の隅で私に背を向けてきちんとオスワリをしていたアーシュ。
「何をしているの?」とのぞき込むと、口から泡を吹いていて、
次第に震え始め、眼球が振れて視点が定まらず、バタンと倒れ、足に力が入らず何度も立とうとしては倒れ。
それでも私に心配させないようになのか平静を装おうと何度も立ち上ろうとしていたアーシュ。

病院での処置を終えて帰宅した夜は、自分の家なのにまるで初めての場所に来たようにあちこちの匂いを嗅いで、認知症のような様子も見せ、まっすぐ歩けずあちこちにぶつかったり。
その様子を翌日病院の先生にお見せするために残そうと動画を撮ろうとカメラを向けると、
いつもと違う様子を撮られるのが嫌なのかしっかりした素振りをみせようと頑張ってしまうアーシュ。


ゆっくりしていいんだよ・・
だらーっとしていいんだよ・・
こんな時までしっかりしなくていいんだよ・・


どうしたらいいのかわからず、
ただ側にいて泣くことしか出来ませんでした。
いつもは別々に寝ていますが、
発作が起きた時のためにリビングでずっと一緒に寝る毎日でした。
最初の発作の時、家に誰もいなかったら、発見が遅かったらあのまま亡くなっていた状態だったので、
次に同じ状態になった時、もしそれが寿命だったとしても、
一人では逝かせたくないと仕事以外の予定はすべて入れず、
家族にも助けてもらって常に誰か側にいるようにする日々でした。

脳の癌の可能性もあったのでMRI検査を受けましたが、おかげさまで癌はなく、最初の処置が適切だったため後遺症もなく、毎日の薬のおかげでいまは倒れる前と変わらない状態です。
信じられないくらい元気で、
医療の進化とアーシュの強い精神力につくづく脱帽です。


犬年齢的にシニア世代に突入していることは承知していましたので、それなりに気を付けてはいましたし、心臓の方の心配をしていたので今回の発作は全くの予想外でしたが、病院の先生方や家族の協力も得て、ありがたいことにまた平穏な生活を取り戻すことが出来ました。

また、犬の保険の大切さも改めて感じました。
今後も何が起こるかわかりませんし、犬の病院代は本当に高額です。


そして「命」について。
老犬になると麻酔や大きな手術に耐えられるかという問題も出てきて、飼い主としてはずっと生きていてほしいけれど、犬にとってはどうなのか・・

今回のMRI検査でも全身麻酔をかけ、脳脊髄液を採ったりなど小さな体に沢山の負担をかけ、症状が治まっても今後ずっと症状を抑える薬を飲み続けなくてはならず、その薬のせいで肝臓も少し弱るとのことでそちらのほうも定期的に検査していかなくてはいけないとのこと・・
今後も他の症状も出てくるかもしれません。

今後何かあったとき、もちろん全力で救うしどんな状態でも生きていてほしいと思うけれど、
飼い主のエゴではなく犬にとっての幸せを優先するためにはどうしていけばいいのか。
大きな手術をして、元通りの生活に戻れるのならまだしも、
ずっと寝たきりでずっと薬を与えていくことが犬にとって幸せなのか、望んでいることなのか・・
色々なことを考えさせられた出来事でした。

アーシュのほかにタイムもいますし、そしてこれは犬に限らず、人にも当てはまることなのだろうと、「命」について考える機会となりました。


いつもと変わらない朝が来ることが今は何よりの幸せです。

発作から1か月が経ち、
アーシュの状態も安定してきたので、今は私も家族もいつも通りの生活スタイルに戻しています。

タイムもアーシュの回復具合がわかっているようで、発作後しばらくは遠慮がちにしていましたが、いまは以前のようにアーシュにちょっかいを出したりもして、そして相変わらずアーシュに一蹴されています。

今後もこういうことが突然起こるかもしれない・・
というより、確実に起こるのでしょうけれど。

もしかしたら私自身に起こることも。

でも。
まだ起こってもいないことにびくびく怯えながら生きるのは違うと思うので、
今生きている時間を大切に、
いつ何が自分や家族の身に起こっても後悔しないように、
何事においても自分がどうしたいか、どうすべきかという意志はしっかり持って、
穏やかに笑って過ごせるようにと思っています。


一緒にいてくれてありがとう。

アーシュもタイムも。
そして助けてくれた家族も。
ありがとう。